【子育て専業主婦・主夫が倒れたら家計崩壊?】入るべき保険3選!
こんにちは!子育てファミリー専門FPの藤澤です。
- みなさんは共働きですか?
- それとも「1馬力」ですか?
- 専業主婦・専業主夫への保険、入っていますか?
この記事では、子持ちの専業主婦・専業主夫が入るべきオススメ保険として、
- 生命保険(収入保障保険)
- 就業不能保険
- がん保険
の3つを紹介します。子どもが小さいうちは、なおのこと重要です。
*ここからは分かりやすくするため家事・育児は主に専業主婦のママ担当、を前提としますね。
なぜ、子どもが小さいうちは専業主婦に対しても、保険が必要と考えるのか?
それは、「ママが家事・育児ができなくなったとき、誰が代わりにするの?」という問題に直面するから。
実家の親などパパ以外にも頼れる人がいるなら、あまり深刻ではないかもしれません。
でも、頼れる人がパパしかいなかったら?パパがワンオペするなら、収入減も覚悟して仕事を調整したり、家事代行サービスを利用せざるを得ません。
その上で、老後資金や学費の貯金は続けなければなりませんし、住宅ローンの支払いも待ったなし。
こうなれば、家計が崩壊しかねない、大変危険な状態だと思うんです。
ちなみに、我が家と同じ保険・同じ構成であれば
- 35歳女性なら→月5,493円
- 40歳女性なら→月6,223円
で加入できますよ。
私はあえて保険を売らないFPとして活動しています。今回、特定の保険を紹介しますが紹介料も一切ありませんので、安心して読んでください。
専業主婦の我が家が加入する保険はズバリこれ!
今回は一部の保険のみの解説ですが、また別記事で我が家の保険についてまとめたいと思います。
ママに必要な保険は?
ママを被保険者として、次の3つの保険に加入することをオススメします。
- 生命保険として、収入保障保険
- 就業不能保険
- がん保険
月々の保険料は?
実際に専業主婦の妻が加入している保険と同条件で、35歳女性、40歳女性が契約した場合の保険料を調べてみました。健康状態は、非喫煙者健康優良体としています。
- 35歳女性なら→月5,493円
- 40歳女性なら→月6,223円
この保険料で、万が一に、家族を救えます。
ママが倒れた。その後を家計を想像してみる
⇩こんなとき、どのように乗り切るか、夫婦で話し合ったことはありますか?
- 子どもがいる家庭でママが家事・育児ができない状況になったら。
- 実家の親などに頼れるでしょうか?
- それともパパ1人で全てやりくりするしかないでしょうか?
パパのワンオペしかなければ、
- 収入減も覚悟して仕事を調整しながら
- 家事代行サービスも利用しながら
家事育児をすることが想像できます。収支のバランスが崩れて家計への影響は避けられません。老後資金や学費の貯金は続けなければなりませんし、住宅ローンの支払いも待ったなし。
そう考えると、主婦に対しても必要な保険にはきちんと加入しておくことをオススメします。
ママも保険に入るとして、何歳まで掛けよう?
主婦が倒れた場合に備えた保険が必要なのは説明しました。では、何歳まで保険に入っておくべきでしょうか?
ポイントその1:末っ子が10歳になったら
まず重要なのが、子どもの年齢。末子が10歳を超えているかどうかがひとつのポイントです。
10歳は、子どもが身の回りのことや多少の家事ができるかどうかの、ひとつの目安。うちのは長女まだ3歳なので想像できないですが、この年齢に達した頃には、家事代行サービスを頼るべき頻度が減り、パパも仕事を大幅にセーブしなくても家庭を回せるのではないでしょうか。
ポイントその2:ママがゆくゆく働くかどうか
もう一つのポイントは、ママがゆくゆく働くかどうかです。
専業主婦を続ける場合には、末っ子が10歳になったら解約しても良いかもしれません。たとえば、ママが35歳で末子を産んでいるとしたら、末子の小学校卒業に合わせて48歳が満期、ということですね。
一方で、仕事復帰を予定する場合には、保険期間を定年の65歳にしておくべきでしょう。
保険加入を検討する今の段階で、「フルタイムでまた働きたい!」という意欲があるのか、あるいは「子どもの様子を見ながら」と考えているのか。
ちなみに、保険満期の年齢を若くするほど保険料を安くできます。見通しが立たない場合には、末子10歳に合わせるのも一案ですね。もちろんデメリットとしては、加入したい時の年齢や健康状況によって保険料が割高になったり加入できない可能性もあることは覚えておきましょう。
[ママが入るべき1つ目の保険]収入保障保険
子育てFPが選んだのは、損保ひまわり
非喫煙者・健康体で、特約一切不要とした私たち夫婦にとって、加入検討当時にもっとも保険料が安いのが損保ひまわりでした。
損保ひまわりがもう一つ良いのは、「一括受取総額の減少率」が小さいことです。
収入保障保険は、保険金を給料のように毎月受け取るか、まとめて受け取るかを選ぶことができるのですが、まとめてもらうと、毎月受け取るよりも受け取り総額が少なくなってしまうのです。損保ひまわりは、この減少率が小さい点でも優れているわけですね。
保険金は月10万円に。家事代行が利用できる頻度は?
我が家では妻が死亡した場合に、遺族年金を月10万円に設定しました。都内であれば週1回3時間の料理代行を月に4回利用すると7万円くらいになります。1回3時間であれば、だいたい3、4日分の食事を作ってくれます。
夫婦での「払込方式」は?ママはいつでも解約できるよう定額に
契約満期まで支払った保険料の総額は、逓減(ていげん)方式の方が定額よりも少なくなりオトクです。
我が家の場合は、パパは保険料がやや割高で始まりだんだん安くなる逓減方式、ママは契約満了まで一定額にしました。私は中途解約しませんが、妻はありえますので。
保険期間がパパ65歳、ママ60歳にしているのはどうして?
我が家は「子ども様子を見ながら、フルタイムよりパートかな?」という感じだったので、とりあえず60歳満期にしました。
[ママが入るべき2つ目の保険]就業不能保険
「失った収入」をカバーする。「就業不能保険」のおさらい
病気やケガにより入院や在宅療養をしたり、障害状態になったら?
そんな時に就業不能保険に入っていると、一定額が毎月受け取れます
もしママが倒れたら?生命保険と同じで、頼れる人がパパしかいなければ、収入減覚悟で仕事を調整したり、家事代行サービスを利用することになるので、長期にわたれば家計への影響は避けられません。
就業不能保険の入り方
「低確率だけど起きたら家計に大ダメージ」になる場合に備えることです。
つまり、働けなくなってからの当面は保険に頼らず貯蓄で切り抜け、長期にわたった場合に保険に頼ることが合理的といえます。
まずは基本の確認から。
これを前提に就業不能保険を考えていきましょう。
まず主婦に対する保険金。収入補償保険と同じく月10万円が無難と思います。
それ以外のポイントとして
- ハーフタイプを選択するか
- 免責期間をどうするか?
の2つです。
ハーフタイプとは?
上図での赤い矢じるし2本が、毎月もらえる保険金です。
短い方は長い方のだいたい半分ですよね?短い方がハープタイプです。保険金を10万円として契約している場合、1年半は5万円を受け取れることになります。
なぜ保険金を半額にするかといえば、会社員であれば、その期間に傷病手当金を受け取れるため。
したがって、ハーフプランの期間540日(1年半)と保険会社がしている根拠は、傷病手当金が受け取れる期間に合わせているんですね。
免責期間(支払対象外期間)とは?
働けなくなってから、一定の期間を空けてから給付金をもらえるようにすること。60日、180日など。免責期間が長いほど保険料を安くできます。
子育てFPが選んだのは、不満もあるけどライフネット生命
我が家は、ライフネット生命「働く人への保険3」にしました。不満がないわけではないのですが、今のところこれが一番良いかな?という感じです。
2023年加入時点の良い点は、
- 免責期間を180日に設定可。業界最長
- ハーフタイプに設定可
- 支給条件が「入院・在宅療養」に限らず、障害年金2級以上もOK
障害年金2級以上もOKといえのは、かなり大事なポイントです。
障害状態や怪我・病気が続くのに、治療(つまり入院や在宅)を終了することってあると思うんですよね。そんなとき、「入院・在宅療養」だけが支給条件だと保険金が下りません
一方で、デメリットを挙げておきますと
- 入院見舞金特約と精神疾患就業不能一時金特約が外せない
- 免責期間も270日とか360日とかさらに長いと良かったです。
保険期間が生命保険と違うのはどうして?
先ほど紹介した収入保障保険では、パパ65歳、ママ60歳を満期に設定していましたが、就業不能保険では55歳としています。
その理由は単純に、乗り換えを検討しているから。保険期間を55歳・60歳・65歳・70歳から選べるので最安となる55歳にしました。
中途解約をしない前提であれば、パパは定年の65歳、ママは末子が10歳になるタイミング、あるいはママが将来的に就業するか次第であるのは、先ほど説明した通りです。
「就業不能保険は不要!だって生命保険に「高度障害特約」がついてるよ?」
生命保険の特約に「高度障害状態」になったら生命保障金がもらえるから、就業不能保険はいらないのでは?
と考える方もいるかもしれません。実際、我が家が加入している損保ひまわりの収入保障保険には、高度障害特約が付いています。しかし、
「高度障害」特約だけに頼るのはキケン、というのが結論です。
そこでまず、高度障害状態を確認しておきましょう。
SOMPOひまわり生命(よくあるご質問Q&A) より一部抜粋の上、編集
- 両目の視力を全く永久に失う
- 片手の手首以上と片足の足首以上を全く永久に失う
- 言語、そしゃくの機能を全く永久に失う
- 流動食以外のものが摂取できず回復の見込みのない状態
- 「食物の摂取」「排便」「排尿」「その後の始末」および「衣服着脱」「起居」「歩行」「入浴」のいずれもが自分ではできない状態
このように高度障害状態とは、極めて深刻な状態のごく一部でしかありません。
したがって、高度障害特約があるから大丈夫、は危機的状況を絞り込み過ぎていると思います。
この機会に生命保険の特約をチェック
加入している生命保険の特約をチェックしておきましょう。下のチェック項目を参考に、就業不能保険に加入するか、検討しましょう。
- 特約が「高度障害状態」なら就業不能保険への加入を検討
- 特約が「障害年金2級以上」であればそのまま継続もアリ
必ずしも他人の助けを借りる必要はなくても、日常生活は極めて困難で、労働によって収入を得ることができないほどの障害、とされています。
生命保険と就業不能保険、どっちか一つだけならどうする?
結論: 私なら、就業不能保険を契約する
保険料を安くしたい、あるいは末子が10歳になった。では、どっちか一つだけ契約を残す、あるいは契約するなら?
私なら、生命保険を解約して、就業不能保険を残すと思います。
死亡した場合には、主婦であっても、遺族基礎年金や遺族厚生年金を受け取れる可能性がありますし、必要な生活費も若干でも少なくなるからです。一方で働けない状態の場合には、就業不能保険以外に受け取れるお金はありませんし、生活費が減ることもありません。
[みっつめの保険]がん保険
がん保険についてのみ、ママが専業主婦であろうとなかろうと、加入した方が良いと思っています。
その理由は乳がん。教育費のピークに住宅ローン残債もまだまだ残る、30・40代女性が乳がんになれば、70%の乳がん患者さんが5年から10年のホルモン療法を行うことになります。家計は耐えられるでしょうか?
それに子どもの成長も見届けたいはず。がん保険があれば治療の幅を広げることができます。
子育てFPが選ぶがん保険は、SBI損保のがん保険
2つの保険を比べればSBI損保のがん保険が優れていると思います。SBIの方がより無駄がありませんし、自由診療も受けやすくなっています。(パパはSBIに審査落ち)
セコム損保のがん保険「メディコム」もそうですが、これらは実費補償型と呼ばれます。入院したら◯円、通院したら◯円というタイプではなく、実際にお財布を痛めた金額分だけを補償してくれる無駄のないものです。
また、自由診療・先進医療にも補償があり、子どもの成長を見届けるため、どんな治療にも積極的なパパママにピッタリと言えます。
SBI損保のがん保険と就業不能保険の合わせ技は、かなりイイ
そこへ就業不能保険があれば、がん治療に専念する状況であれば保険金がもらえます。収入を補填できるの保険金を受け取りつつ、がん治療を自由診療を受けても補償してもらえる。実費補償型のがん保険と就業不能保険を組み合わせると、家計面ではかなり安心できるのではないでしょうか?
まとめ:専業主婦にも専業主夫にも、入るべき保険がある
いかがでしたか。「こんなとき、うちではどうしよう?」と夫婦で話し合うところから始めてみてください。
パパから切り出せば、大事にしてくれてるんだなー、とママが喜んでくれることと思います。